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アムドライバーなんて新参のコナミのネタは寄せ付けませんとばかりの横綱の貫禄。
まさにネタ界の帝王。
真下監督っていつからこうなったんだろ。昔はゴールドライタンとかウラシマンとか
作ってたのに、いつの間にかレズカップルと銃撃と鳴り響くBGMの人になってしまった。なんかもう一ひねりしたら、伝統芸能の域になるとは思うんだけどね。歌舞伎とか、
能とかそういうの。武装ヘリがガトリング砲撃ってもかわそうとすらしない、そして
弾が当たらないってあたりはもう笑いすぎて鼻血出そうけど、歌舞伎の殺陣みたいな
もんだと思えば納得できなくもないような。
音楽がそろそろワンパな感もあるんだけど、無理矢理盛り上げるのでなんだか
面白いみたいな錯覚に陥ってくるのもたまらない感覚。
始まる前は真下監督との組み合わせでえらい化学反応が起こるかと思われた黒田脚本は、
セリフ回しにそれっぽさは感じられはしたものの、真下ウェーブに飲みこまれ全く
目立たず。実は意外と没個性、なところが浮き彫りになったと言ったら言いすぎか。
多分、「脚本屋」なんだろうね、クーガーのセリフを思い出した。
あまりに確固とした作家性を持つ真下監督の前で張るほどの我は、持ってないのだろう。まあその作家性がレズカップルと銃撃とBGMとドレスで仁王立ちなんだけどな。
いやほんと、真下すげーよ、ここまで来ると。
アヴェンジャーでは眠いという致命的欠陥があったが、これはその心配は薄そうなので
ますます磐石。多分最後までこのままだ。
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素晴らしい。文句無し。ネタとしてですが。
アムドライバーのデザインは既視感ありまくりとはいえ、それなりにかっこいいと思うし
スーツものも考えてみればしばらく絶えてたジャンルだから、手堅くやればそれなりに
お客がつきそうなのに、なんでこんな冒険をするかね。
かつて超者ライディーンが、変身前のヒーローたちがアイドルユニットという悶絶バカ路線を
やってくれたが、これは戦闘シーンそのものがショーアップされて報道され、現場でも
一般人が黄色い声援を送るというのだからいやはや。イケメンしかアムドライバーには
なれません、だし。
このあまりにあんまりなヒーローたちのポジションに加え、謎の敵メカたちは建物を壊すのが
目的で人を襲いません、とかいうあたりも含め、バトルランナー的展開というか、
中盤以降のドンデン返しを誰もが予測するところだと思うが、それやったところで
感心するよりも笑える出来になると思う。というか、何やっても笑えるアニメになる
素質充分だ。
人気テコ入れで新メンバーには最年少14才をチョイス、というあたりのプロデュース感覚が
まんま娘。だな。きっとメンバーそれぞれに熱いオタファンがついてるんだろうな、
新メンバー発表と同時に速攻で名前ドメイン取得してファンサイトを立ち上げだ、
とか想像し始めると楽しくてしかたがありません。実際、基地に押しかけるグルーピーの
娘とか早速出てたし。
レンコン銃とデブサーフィンのCMもサイコウ。玩具はミクロマンライクで普通に欲しいけど、とにかくネタとしては今期最右翼ということで。
キッカーにクリソツな主人公の決めゼリフ「やっちゃるぜ!」はダンクーガのあれを
ちょこっと改変しただけにしか思えないが、これがカッコ良さというものらしいっすよ
1話から歪んだ愛情がふつふつと湧いてきて我ながら困惑気味だ。
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高橋良輔かよ。エリア88に名前がクレジットされてた不名誉をここで一つ返上してくれ。
クオリティは高いのだが、原作の黎明編自体がそもそもシリーズの発端、という以上の
意味を持たないというか、ぶっちゃけさほど面白いエピソードではないので、
アトム同様、「昔の御大の原作をお行儀良くアニメ化しただけ」みたいに思って
切ってしまうオタ多数、じゃなかろうか。まあ実際そういう側面はあるしなあ。
アニメそのものの出来は悪くないと思うのだが、どうも手塚作品に代表される昔の
作品って、作り手(現場のアニメスタッフじゃなくてプロデュースする側)に権威的に
扱われてて、そのことで一部視聴者に反感買ってる嫌いがあるような。