ギルガメッシュ

 
またもやの2話連続。
  
拉致された竜也は裸で尋問されはしたものの、結構あっさり解放してもらえた。
持つべきものは良き弁護士、ということで、伯爵婦人の尽力らしいが、そういう法秩序が
ちゃんと意味持ってるんだな。廃墟とか多いし、ギルガメやブラッタリアが暴れてたりで
ともすると無政府状態みたいなイメージを持ってしまう。
まあ、借金取りが活躍してるような世界だから、そりゃ弁護士にも出番あるわな。
 
新たなギルガメたちが登場で、その内の女の一人が紀世子姉のアパートにいるノウェムの元に。
ノウェムへの所有意識があるみたいで、紀世子ねーちゃんへの態度はかなり嫌な感じであった。
修羅場真っ最中にやって来た竜也に向かって「あなたのお姉さんが咥えこんで放さないの」とか。
紀世子は竜也絡みでも伯爵婦人という敵手がいるし、大変ですな。
竜也も拉致されて、自分がエンキドゥのクローンだと知らされた挙句、更にこの追い打ちってのは
気の毒としか。
ノウェムは傷のせいもあってかほとんど言葉も発せず、女ギルガメに連れられていって
しまったので何を考えているのか良くわからないが、紀世子はなんだかんだでかなりノウェムを
拠り所としてしまっていたように見えるのでかなり不憫。
襲撃してきたブラッタリアのせいでアパート崩壊だし。
行くところもなく職もなく、で、伯爵婦人の言に従いホテルプロヴィデンスに戻るしかなくなるし。
あ、ブラッタリアはなんか今回急に戦闘員に成り下がってたな。雁首揃えた新ギルガメたちに
蹴散らされてた。ブラッタリア相手の戦い方がわかってきたと言うことなのかも知れない。
一時はギルガメこのまま駆除されてしまうんじゃないかって感じだったが、
やられた連中もエンキドゥと母親?によって復活してくるようなことを言ってて、まだまだ
余力があるというか、底が知れないところがある。
 
2話目。
紀世子と竜也、ノウェムのことはあったものの、二人でいるとやはりお互い落ちつくようで。
ピアノの下に潜りこんで話すのも、子供子供していて良いな。
お互い幼い頃から一緒に育った姉弟、二人だとどこか童心に帰るってことはあるよな。
直前に竜也が見ていた夢がかなりエグかったので、見てる側としてもホっとする。

風祭がかなり話を動かしてるなあ。
というより、物語の謎部分に関する案内人かな。
これまで劇中でほのめかされていた部分も含め、かなり色々解説してくれた。
遺跡で産まれたtearという新生命、それに汚染された研究員たちのクローン胚から生まれたのが
オルガということ。
しかも、それらを自室で女と同衾してるとこにに乗り込んできた藤崎たちに素っ裸で語るのだ。
ちょっと嘘。一応語りに入ってからはナイトガウン着てたが。
一緒に寝てた女が紀世子ねーちゃんの同僚の女だったのには参った。手の長い男だ。
その女が藤崎たちオルガのことを気持ち悪いのなんのと嘲ってたら、いきなり腹キックで
蹴り飛ばす辺り、風祭自身にも何かあるのだろうな。
藤崎たちに聞かれるまま教えてやったのも、何か計算や思惑もあるのだろうが、彼らに対して
同情とかシンパシーみたいなものがあるのかって気もするのだが。
それにしては、「人に産んでもらってないかも」ってのをわざわざ付け加えたのはタチが悪すぎか。
ぬいぐるみのこともあるし、あれってやっぱ豚にクローンを産ませたってことかね。
 
さすがにショックを受けてる風子とおでこの触れ合いコミュニケーションをやる竜也。
更に藤崎、透も加わって、のシーンはちょっとジーンと来たね。
1話2話の時点では、ギルガメッシュとどちらが敵だかわからないといった印象だったのだが、
竜也も含めた4人が、こんなに濃密につながるとは思ってなかったよ。
 
ホテルにまたまたブラッタリアが襲撃してくるも、紀世子ねーちゃんにデュナミスが発現し、
あっさり撃退される。なんとねーちゃん妊娠しており、デュナミスはお腹の子の影響らしい。
イデオンのカララ状態。いや、石森原作つながりで、コミック幻魔のランのほうがまんまか。
早くも3ヶ月の状態ということで、人の子にあらず、ノウェムの子で確定。
化け物の子だ、始末しろという伯爵婦人相手に不敵に微笑むねーちゃん、この女のせめぎ合いも
面白いね。ただ、ねーちゃん女ギルガメにしてもしかり、風祭のスパイだった同僚の女にも
あの女嫌いとか言われてたし、ひょっとしなくても同性には好かれないタイプか。
の、二人に比べると、伯爵婦人はエンキドゥへの想いがあって、紀世子に対しては一貫して
小娘風情がと言わんばかりなキツイ当たりをするが、意外に敵手として対等に遇してるという
感じがしないでもない。
ピアノの下に潜りこんでくるオモロイ執事さんみたいのが側についてるのも人徳だと思うし、
根はいい子なんじゃないかなヒロコちゃん。
そう思いたい俺は伯爵婦人大好きです。
なんか予告のセリフだと、来週造反されそうな気がしたけどもな。