ギルガメッシュ

 
マジかよ、紀世子ねーちゃんが……。
いや、気配はなかったわけではないが、タイミングとしてはもっと遅いと思ってたし、
ここでこうなるかとちょっとしてやられた感じ。
しかも、幼少時の回想から、竜也との絆を確かめ合うかのような優しい言葉のやり取り、
(竜也の「パパになってあげる」は変な意味でなくちょっとジーンと来たぞ)
の後だから余計に来るものがあった。
裸で温め合い、のシーンも一連の流れの中では普通に綺麗なシーンというか、
あまり邪な妄想が湧くこともなかったっすわ。
結局、ギルガメッシュであるノウェムとの、異種族間交配による妊娠だから、
胎児の成長も早かったし、母体への負担も大きかったのだろうなあ。
 
今回は、過去シーンを編集して回想などに使用していた。ねーちゃんがNASAに捕まった宇宙人よろしく
借金取りに連行されてるあたりは説明なしでいきなり過去の映像が出てきたので、
ちょっと混乱してしまいそうではあったが、なかなか上手く素材を使いまわしてたと思う。
ロボアニメ以外でこういう映像の使い回し方は珍しいね。最近はそれやるんだったら普通に
総集編にしてしまうけど、富野監督などはザンボット3やダイターン3で、ほぼ使い回しばかりで
新作エピソードをでっちあげるなどという芸当をやっていたことを思い出した。
 
とにかく、ねーちゃん逝去のショックが大きすぎるのだが、冒頭竜也とじゃれ合う風子、
それを複雑な目で見つめる透、ねーちゃん捕獲に協力して、それをネタにヤクザさんたちに
何やら要求をねじ込む藤崎氏、とオルガの面々も各々に思惑やら想いがありそうである。
伯爵婦人と紀世子ねーちゃんとのやり取りもなかなか。
「子供の頃は幸せそうな目をしていたのに」と伯爵婦人の内心を看破するような発言をしてみせた
ねーちゃんだが、最後に気を吐いてみせた、とでもいう形になってしまったなあ。
 
譫妄状態のねーちゃんの夢の中に出てきた少女の「何千万年、何十億年も待っていた」という
セリフも気になる。そのタイムスケールだと、ギルガメッシュ神話の時代ですら大きく
飛び越えてしまうのだが…やはりtearと関係あるのだろうか。
竜也がこれからどう行動するのか、はもちろん気になるし、あーやっぱ面白いわこれ。