「ドラゴンブルー絶体絶命」

 
ここんとこ、思惑様々な敵陣営が入り乱れて、ワンエピソード中に
状況が二転三転するのが面白い。
手柄を立てて再びダークポトリスの元に置いてもらおうと一生懸命な三幹部を
始め、黒魔龍、アイオー&赤魔龍、紅隠密隊、そしてボスのダークポトリス
それぞれ思惑が違うんだよな。
もっとも、黒魔龍はライバルキャラにありがちな「お前を倒すのはこのオレだ」
モードの最終段階まで進んでるので、もう敵というより味方。大ピンチのブルーを
逃がしてやるものの、三幹部、赤魔龍、隠密隊の波状攻撃にあい、結局は
ブルーともどもダークポトリスの前に引き据えられることに。
と、2人を捕らえたら用済みとばかり、「無能な連中に用はない」と
三幹部をブルーごと地下の亀裂に落としてしまうダークポトリス
確かにこいつら足引っ張ったりもしてるが、少ない手駒を自ら減らさんでも。
アイオーは大人しく従ってるタマじゃないし、忠実な手足の隠密隊は殉職続きで
もう残り少ないってのに。まあこの人、端から自分一人のためだけに動いてるつーか、
部下のことなんかどうでもいいんだろうし、単独でも強いしってのはあるんだが。
ブルー捕らえてきて「ご苦労であった」と声かけてもらった時は三幹部目をキラキラさせて
喜んでたのに、気の毒なことだ。
 
マイン・マルチ兄弟の飛行マシンで駆けつけたバレルたちに救出されるブルーと三幹部。
襲撃してきたアイオーと隠密隊を退けたブルーは単身黒魔龍を救い出すのだった。
もうこの2人マブですな。
隠密隊は今週も山吹死亡でもう隊じゃなくなっちまったよ。
黒魔龍はもちろんダーク陣営には戻らず、さりとてブルーたちと行動を共にするでもなく、
一人無言で飛び去っていく。どこまでもライバルキャラの基本に忠実なヤツ。
一方、ユーマのライバルたるアイオーは、どんな手を使ってでもストレンジャー
倒すことが最優先、と明言して、正々堂々の戦いにこだわる黒魔龍と対比をなしている。
三幹部は飛行マシンを奪って逃走し、黒魔龍とはまた心境は違うだろうが、ポトリスナイツと
行動を共にはしない模様。
ごく自然にリーダー格になってるパサマ、意外と状況に流されちゃってるエルガー
そして定見の無さと小人物っぷりが愛嬌たっぷりのセコと三様でこいつらやっぱり愛すべき。
特にセコは調子乗った言動とコロコロ変わる態度が最高であった。
「オレたちかなり頭がいいもんでな!」
「こんな連中とはなんだ、セコ様ご一行と呼べ!」
とか、バレルに詰め寄られて
「誤解だ、あの時とは状況が変わっているのだ!」
と必死に言い訳するくだりとか。
見捨てられたとわかってダークポトリスを罵り、
「キムチに漬けてやる!」
ってのは迷セリフ。キムチて。
君たち、キムチ食ったりすんのか?戦車なのに。
 
あと、せっかく捕らえた隠密隊にあっさり逃げられたり、三幹部にマシン奪われたり、
マイン・マルチ兄弟は情けなさすぎ。
カタの頼もしさを分けてもらいなさい。