「十兵衛ちゃん2」

 
今さらだが、オヤジの、オヤジによる、オヤジのためのアニメ。
そこに共感できるかどうかで評価わかれるだろうなあ、これ。
ただ、これ見てて、なおかつ本当に彩に共感できる層ってのは
かなり狭いんじゃないのかね。
 
ラスボス出現パターンが前作まんまなのも、自家パロディなのかも知れんが、
どうもなあ。ラスボスについては、最後のオチを見るまでは何とも評価は
できかねるのだが、にしてもしかし。
 
冒頭のケレン味たっぷりの活劇は素晴らしかったが、それよりも
四郎に見せ場があったのが個人的には嬉しかった。
 

 「激突!リョーマvs真田」

 
今週もオモシロ演出フルスロットル。
モーションが見えないという脅威のスイングスピードで攻めまくる真田に
新必殺技サイクロンスマッシュで反撃する越前、とオーソドックスな展開が
派手すぎる演出でこんなに面白く。
真田がテニスコートをぶち割れば、リョーマのサイクロンスマッシュはその名の通り
タツマキを起こして、真田を空の彼方にふっ飛ばす。
まあイメージ映像なんだが、腹抱えて笑った。
味っ子あたりを思い出したな。真田の目がキュピーンと光るとこなんかは、
味皇さまの「うーまーいーぞー!」に通ずるものがある。
 
跡部樺地も試合場にご到着で、観客席もますます賑やかで楽しげに。
いやマジで面白いよ。
 
提供絵も毎回「分かってやってるな」っていう感じで、1度まとめて見てみたい。
時々、もろ同人ノリなネタやってんのはどうかと思うが、
メイン視聴者層へのサービスって意味ではアリなんかな。
 
 

 「シュトロームベルクの金の城」

 
あら、なんかもうKCグランプリ終わり?
このシリーズ終わってしまったらレベッカとは会えなくなってしまうではないか。
レオンも実は腹黒かと思ったら結構ういやつで、お別れはもったいないな。
ブラックマジシャンガールに憧れてるとか口走ってる、俺らの同類だし。
カードのキャラに赤面するなんてかなりのツワモノだぜ。
片やレオンのバカ兄貴、ジークのほうはダメすぎ。
苦労して手に入れたペガサス試作のレアカードをレオンに持たせ、グランプリ制覇を
狙うわけだが、公式大会では使えないカードとハッキリ言われてるものを
使っていいのかよ?と思ったら、それどころじゃなくて、ソリッドビジョンシステムを
ハッキングしてカードのテキスト書き換えておいおい。チート行為じゃん。
これはどっからどう見ても正真正銘インチキだろ?
イカサマすんならせめてバレないようにやんなさい。
しかもそれを得々と海馬たちの前で解説してるしさあ、こんなの表沙汰になったら、
その時点でシュレイダー社の信用丸つぶれで野望終了でしょうが。
まあ、ジーク自身が海馬社長にケチョンケチョンにやられちまった時点で、もう
野望も糞もないわけなんだけどな、この引き際の分かってなさは特筆モン。
そして極めつけに「所詮はゲーム」の暴言。
ホビーアニメでは禁断のセリフだぞ、それ。
 
あと、実際に有効なカードだからとはいえ、強欲な壷、ミラーフォース、死者蘇生を
みんな使いすぎ。特に壷は禁止カードに指定したい。
 

 「gil games night」

 
はい、阿鼻叫喚の最終回でございました。
 
エンキドゥ=輝道とオリジナルたちが語る真の目的は、クレンジングフラッドという
言葉のイメージ通り、人類を滅ぼして地上を浄化、進化をやり直すということだった。
人間は壊れてる、いやそうじゃない、いやいや人間の本質は臆病卑劣傲慢だ、
てな問答はあまりにありがちで、結局そこに落ちちゃうのかよと思ったら、
ここからが本番だったようで。
私は私の知ってる円輝道にもう1度会いたいだけ、と前出の問答を断ち切って
詰め寄る伯爵夫人の前で、エンキドゥは風祭の放った矢に背後から貫かれる。
そしてエンキドゥの中に潜んでいたティアが出現するが、少女のシルエットを
形作る光体であるそれの正体は、デルフィスが伯爵夫人の深層心理から産み出したもの。
言わば彼女の分身で、輝道を奪った梓への嫉妬と輝道への執着が全ての元凶だったのだ。
藤崎曰く、「全てはあなたとティアのいんちきゲームだ」。劇中でも再三言われてたが、
なんともスケールの大きい茶番劇であることよ。
どうでもいいが、風祭に網で捕獲されるティアには笑った。水木しげるの漫画で、
ヒトダマを虫取り網で獲ってたの思い出したよ。
 
後は殺戮の嵐。徐々に降下してくるシェルタリングスカイ、その耐え難い圧迫感の中で、
神獣化したギルガメッシュたちとオルガ、ブラッタリア入り乱れての死闘が繰り広げられ、
乱戦の中誰もがバタバタと倒れていく。
麗子はギルガメに引き裂かれ、透はそれを見て自爆、風子も藤崎も、そしてついには
竜也までも。どいつもこいつも背後に気を配らなさすぎだ、しっかりしてくれよと
叫びたくなるくらい見ててツライ。
風子の竜也に向かっての「あんたに会えて良かったよ」とか、風子の死を見て逆上した
藤崎の「こういうのを感情って言うんだな、僕にはないと思ってた!」とか
ルーツを確認して過去を乗り越えた今の彼らだから、こういうのが今際の際の言葉に
なるのだろう、でもそれも全ては虚しいのか。
ほとんど獣性のみの戦闘マシーンと化してるギルガメたちの中で、唯一竜也の手にかかった
ノウェムは、竜也に「姉さんを、彼女を愛していた、それは本当だ」と告げる。
どうもわざとやられたっぽいな。
ティアの道具でしかなかったエンキドゥの更に道具でしかないギルガメッシュのノウェムにも
彼自身のための意志、と呼べるものが産まれてたのだが、それもまた虚しく終わるのみ。
 
成り行きをただ見守るしかなかった伯爵夫人は、風祭を射殺すると、「幕を下ろしましょう」
とエンキドゥの元に歩み寄り、そして抱擁、口付けを交わす。
離れた場所にいる支配人や執事や健全な金融業者の人たちの頭上にも、等しくシェルタリングスカイは
落ちてきて、そして世界は光に飲まれて浄化される。
 
ここで終わり、かと思いきや、恐らくはエンキドゥの言ってた数億年後、全てが
浄化された原初の森の中、紀世子と胎児が融合した繭から目覚める新人類。
姿はまんまねーちゃんだ。そこに近づいてくる、少女の姿をしたティア、
「あそぼ」と声をかけるティアに、姉?は無言で手にした音叉を振り下ろす。
そして、血にまみれた音叉を手に、彼女は狂気をはらんだ笑みを浮かべる。
新しい人類はねーちゃんの思いを、そして同時に人間の人間たる部分を
全て受け継いでしまったのだろう。かくしてティアの思惑と一応言われていたところの
地球の浄化は皮肉な結末を迎えたわけだ。
救いのない茶番劇、確信犯的にふざけてるサブタイが、あながち的外れでなかったと
いうところが物凄い。
 
内容に関して、またそれ以外にも言いたいことがいっぱいあるので、後からまた
項を改めて色々書くこととしよう。
 

 「conversation piece」

 
藤崎と風子が戻ってきたことで、一度崩れ去った擬似家族が復活。
麗子も、割烹着なんぞ着て厨房に立ったりして、この集団に上手いこと嵌り込んでいる。
麗子=結城老のクローン=男の子、には参ったけど。
気づいてもしかるべきだったのかもしれないが、気づけないなあ、あんな可愛くては。
ていうか、あまり根拠もなく紘子ちゃんのクローンかと思ってたよ。
気づいてないのが透だけってそんなバカな。
風子「それがどうかしたの?」
藤崎「男なんだろ?」
竜也「どうして(わかったの)って男同士なんだし」
と、何騒いでるんだと言わないばかりな周囲のリアクションもひどい。
これはみんなが透に仕掛けたドッキリだったんじゃないかと今でもちょっと思ってるぞ。
いやマジで。
 
彼らにとっては儀式みたいなところもある打ち揃ってのお食事タイム、さすがに漂う気まずい沈黙を
「いつもこんななん?」「楽しないやん」と突き崩すきっかけになるのが麗子。
絶妙のポジションだな。
口を開いた風子と藤崎は、自分たちのルーツを辿りに、オリジナルの家族に会いに行っていたことを語る。
暖かく受け入れてもらえ、オリジナルたちの生前の写真まで分けてもらって、
彼らが愛されていたのだと感じることができたと。
透の分までしっかり写真を分けてきてもらってる心遣い、良いね。そしてそうか、
ブタさんぬいぐるみはもう持つのやめちゃったか。
伯爵夫人も、XXに関わったものとして詫びながらも、今ここであなたたちと食事できていること、
この運命のめぐり合わせを幸せに思います、と擬似ではあるけど、家族の母親だよねと
思わせるセリフ。
それを受けて、「紘子ちゃんが産み直してくれたんだよね」と風子たちオルガ側も
彼女を母として受け入れてるのだよな。
そして、執事さんをカメラ係に家族の風景撮影会に突入。
集合写真で、麗子と竜也がくっついてるのに反応する透、男だとわかっても君は
麗子ちゃんが好きなのだな。それともまだ信じてない。
でもこの雰囲気、明らかに終局へ向けての溜めだよなあ、とちょっと見てて不安に。

平和な時間は風祭の乱入で破られる。
やって来るであろうエンキドゥとギルガメッシュたちを迎え撃つために
ブラッタリアを引きつれて準備万端。
風祭は伯爵夫人に向かって、円輝道はXXを起こすような挙に出る男ではない、ティアに
操られてのではないか、と推測を述べる。
確かに過去編見るとますます、なんで輝道がこんなことをおっ始めたのか疑問に感じる
ばかりではあったのでなるほど。
 
そしてせめて来たギルガメッシュとブラッタリアの戦闘開始。竜也のデータを利用した
新兵器で一時ギルガメを圧倒するも、そこに現れたのは、藤崎、透、風子それぞれの
オリジナルを引き連れたエンキドゥだった。で後半に続く。
 

ギルガメッシュナイト

再見したので、とりあえずあらすじくらい。
しかし、まだ影響引き摺ってるのう。
反動で、体が気楽に見られるバカ話を求めてるよ。
というわけで、今日のテニプリすげー。
こりゃこれから原作大変だよ。